研究概要 |
本研究課題では,自明な結び目を識別する指標多様体(charactervariety)の構造が本質的に結び目群のどの様なSL2(C)-表現に由来しているのかを追及し,以下の成果を上げることができた.第1の成果として,trace-free断面の幾何構造を完全に記述するtrace-free断面の方程式族を決定した.これにより,abelian knot contact homologyの次数0の部分の表現論的特徴付けが可能となった.第2の成果として,2橋結び目に対し,指標多様体の既約性の判定法を,非常に初等的な方法により記述し,結び目群の順序に関する最小元のいくつかを決定した.
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