研究課題
若手研究(B)
2010年度においては、私は五本の論文を執筆した。同符号トップクォークの研究に関しては、我々はこの過程を、観測されているトップクォークの前後方非対称性アノマリーと関係づけた。Z'ゲージボソンがさらなるチャージを持たない場合、前後方非対称性を説明するための1シグマ領域は、Tevatronにおいてさえ、同符号トップクォーク生成の制限にかかる事を明らかにした。この予測は早期段階のLHCにおいてはさらに強力であり、近い将来に検証されると考えられる。また提案書に記した、ニュートリノ質量に関する研究も行った。我々は二つ目の標準模型singletを導入する事で、treeレベルでの質量が消える模型を提案した。また論文においては、この模型の背後の様々な対称性についても論じた。超対称性暗黒物質に関しては、我々は二つの研究課題に取り組んだ。二つとも、100GeV程の質量を持つ、軽いbino暗黒物質に関するものである。ここではボトムアップの手法を採用した:そのようなbinoによって暗黒物質の存在量を説明しようとする場合、加速器における超対称性探査において標準的な場合とは非常に異なる現象が起こりうるような、二つのシナリオが考えられる。一つ目では、レプトンの多くが検出されなくなるようなbino-winoの混合暗黒物質について調べた。二つ目の課題においては、我々はgluinoが非常に軽くなるが現在のあらゆる実験からの制限を回避するような、bino-gluinoの共消滅シナリオを考察した。multi-bジェット及び、大きくない消失横運動量によってbino-gluino共消滅を検証する事を我々は提唱した。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (11件)
arXiv : 1011.5518 [hep-ph] JHEP 1101, 028
巻: JHEP 1101 ページ: 1-14
Phys.Rev.D 82, 114003 [arXiv : 1008.4445 [hep-ph]]
巻: D82 ページ: 1-19
Phys.Rev.D 81, 115011 [arXiv : 1004.4902 [hep-ph]
巻: D81 ページ: 1-35