研究概要 |
極性制御電場印加法を用いることにより, 二層カーボンナノチューブ(DWNTs)に対して, 一重螺旋DNAの内包及び放出が可能であることを明らかとした. また, DNA内包DWNTsの電気伝導特性が一重螺旋DNAを内包することで大きく変化することを見出した. 一方, アザフラーレン(C_<59> N, C_<69> N)内包単層/二層カーボンナノチューブ(SWNTs/DWNTs)がn型伝導特性へと変化することを発見し, 理論計算をもとにn型化の機構を解明した. さらに, 赤外光利用太陽電池の開発を目的にSWNTsとシリコンのヘテロ接合デバイスを作製し太陽電池特性を評価した. その結果, 半導体分離SWNTsを使用し, さらにC_<60> をSWNTsに内包することにより, 金属半導体混合の空のSWNTsを用いた場合と比べ, 発電効率を大幅に向上させることに成功した.
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