研究課題
若手研究(B)
配位子に複数の金属イオンと配位可能なヘテロ原子を導入したニッケルージチオレン錯体を用いた系Na[ Ni(pdt)_2]の構築を試みた。この系は、ヘテロ原子として導入した窒素原子部位とナトリウムイオン間の立体的な配位結合により、三次元的なネットワークを形成する事がわかった。この系は半導体的挙動を示し、さらに磁化の温度変化からはヒステリシスが観測された。また、マンガン二核非平面型錯体からなる単分子磁石と伝導体の構成分子である平面型金属錯体である[ Ni(dmit)_2](-)を組み合わせたハイブリッド型金属錯体結晶による新規d-π系を構築した。
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