研究課題/領域番号 |
22750155
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
開發 邦宏 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (70419464)
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研究協力者 |
加藤 修雄 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (50150537)
澤田 慎二郎 大阪大学, 大学院・理学研究科, 博士後期課程
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 転写制御 / バイオテクノロジー / 核酸 / 遺伝子 / 有機化学 / アゾベンゼン |
研究概要 |
標的核酸配列に対して、ワトソン-クリック塩基対、フーグスティン塩基対を形成する2つのペプチド核酸を可視光応答性のアゾベンゼンにより架橋したヘアピン型ペプチド核酸を合成し、標的核酸への会合をアゾベンゼンの幾何異性を用いて制御することを目指した。その結果、ヘアピン型ペプチド核酸の架橋部位にアゾベンゼンを導入すると相補鎖への会合特性が高くなり、アゾベンゼンに加えてスペーサー分子を導入すると、相補 DNA鎖に対して効果的に1:1の会合体を形成することがわかった。また、ヘアピン型ペプチド核酸の架橋部位のアゾベンゼンのアゾ骨格を光異性化させたところ、シス型に比べてトランス型の方が相補 DNA 鎖に効果的に結合すること、さらにインフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)蛋白質と緑色蛍光蛋白質(GFP)をコードするプラスミドの転写開始領域にヘアピン型ペプチド核酸を作用させ HeLa 細胞中での転写発現を蛍光顕微鏡にて解析したところ、シス型では転写に影響作用を与えず、トランス型では転写を抑制することが明らかになった。以上のことから、ヘアピン型ペプチド核酸のユニットの構造を制御することで、細胞内の遺伝子発現を光制御することも可能になると期待された。
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