研究課題
若手研究(B)
高分子材料に対するミクロ構造の定量的分析には、光散乱やX線散乱といった散乱技術が活用されてきたが、最近開発に取り組んでいる超音波散乱法を用いれば、高度に乳濁した懸濁微粒子や、光が全く通らないカーボンナノチューブ分散液の凝集構造を容易に分析可能である。しかしながら、これまでの超音波散乱の研究は、セラミックセンサー(~20MHz)の波長(75μm)と得られる信号感度の制限から、対象とする空間サイズがミクロン域(3~100μm)に限定されていた。そこで本研究では、超音波を用いながら、粒径がサブミクロンオーダー(100nm~1μm)の構造体に適用できる新たな動的散乱研究を展開し、乳濁した試料を希釈することなく、複雑なタイナミクスを解析できる新たな方法論を構築することを目的とした。
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Ultrasonics
巻: 52 号: 5 ページ: 628-635
10.1016/j.ultras.2012.01.002
巻: 51 号: 2 ページ: 215-222
10.1016/j.ultras.2010.08.005