研究概要 |
先進マイクロ・ナノ粒子超音速ジェット加工および環境汚染微粒子浄化において基盤技術となる「微粒子撹拌・搬送」に着目し, 静電撹拌および反応性プラズマを活用した革新的粒子搬送技術を創出した。本研究により提案された微粒子搬送管(プラズマチューブ)は, 円管内壁上に一対の螺旋電極からなるプラズマ発生機構を有し, 管壁近傍に発生するDBDプラズマによる誘起流および放電によって帯電した微粒子に作用する静電気力により, 微粒子が撹拌・搬送される。微粒子流動解析および実験解析から, 搬送ガス流が存在しない場合においてもプラズマアクチュエータ効果による管内誘起流により, 微粒子が搬送されるとともに, 粒子に直接作用する静電気力により, 微粒子撹拌が促進されることが明らかとなった。さらに, 粒子搬送のための最適条件を明らかにするなど, 本装置を実用化する上で重要となる知見が得られた。
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