研究概要 |
コンプレッシブサンプリングとColorizationを利用した超低負荷画像符号化の実現に向けて,以下の二つの検討を行った. 1)従来のColorization符号化において符号化効率を下げる主な原因となっていた,色指定情報を与える点の位置情報の伝送を行わず,復号時にグレースケール画像から色を指定すべき点を特定する手法を開発した. 2コンプレッシブサンプリングに関する検討として,既存の画像符号化の枠組みでは効果的な圧縮が困難であったテクスチャ成分に対して,そのようなテクスチャが同一画像内で繰り返しのパターンを持っているという特徴に着目した画像符号化法を提案した.以上の成果より,コンプレッシブサンプリングとColorizationを組み合わせた新しい画像符号化の実現に向けた要素技術が確立できたといえる.
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