研究概要 |
雨水が浸透した状態で交通荷重を受ける透水性舗装の耐久性を明らかにすることを目的として,路床材料の異なる3種類の透水性舗装模型を作製し,浸水および非浸水の条件下で繰返し平板載荷試験を実施した.実験の結果,いずれの路床材料のケースも,浸水によって載荷面の塑性変形が5~6倍に増大することが確認された.変形メカニズムとして,シルト質土路床の場合は,浸水による路床の剛性低下および塑性変形の増大が原因であると考えられる.一方,砂質土路床の場合は,浸水によって路床に発生した変形が非常に小さいことから,下層路盤の浸水による弱化と圧縮が,載荷面の塑性変形の増大の原因となっていると推測される.
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