研究概要 |
2007年改正の京都市屋外広告物条例を対象に,現地調査に基づいて,その改正前後における主要幹線街路沿いの屋外広告物の設置状況に関するGISデータベースを構築した上で,規制強化による屋外広告物の設置状況変化の因果構造を検証した.その結果,規制強化が改正条例の目的に沿って広告景観の改善に正の影響を及ぼしている一方,規制強化の意図しない負の影響も存在していることを明らかにした.また,被規制者の簡易屋外広告物に対する撤去志向が,ひいては,大型の固定型屋外広告物の面積・色彩・設置高さ・設置位置の改善に影響を及ぼす可能性があることを明らかにした.
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