研究概要 |
人間の覚醒状態を媒介としたIEQ(Indoor Environmental Quality)と作業効率の因果関係の存在を検証するための被験者実験を行い,次のことを明らかにした。(1)覚醒状態はIEQによって変化する。(2)作業効率は,エネルギー覚醒度が高いほど向上し,緊張覚醒度が高いほど低下する。(3)単純な作業ではエネルギー覚醒度・緊張覚醒度ともに鎮静化してしまい,IEQによる覚醒度の差異が明確でなくなる一方,複雑な作業では作業自体によってエネルギー覚醒度と緊張覚醒度が上昇し,IEQによる覚醒度の差異も比較的明確に表れる。
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