研究概要 |
経験的パラメータを用いない量子力学の理論計算に基づいて,構造の自由度の高い合金バルク表面や合金ナノ粒子の構造と相安定性,およびこれらの触媒特性を高い精度で系統的に予測するための計算手法の開発に成功した.また,構造の自由度の高いナノ粒子の構造・原子配置に依存した自由エネルギーを精確に取り扱える新しい理論計算手法:「格子補強クラスター展開法」を開発し,理論計算に基づく合金表面材料設計の適用範囲の飛躍的な拡大に成功した.格子振動がナノ粒子の偏析に与える影響を定量的に評価し,多元系において最近接ペアの固溶体を表面で形成する場合の固溶限に対する格子振動効果の傾向を普遍的に記述する新しい概念を提案した.
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