研究課題/領域番号 |
22760680
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
パラジュリ ドゥルガ 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 研究員 (30512222)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | チオ尿素型吸着剤 / パラジウム選択性 / マイクロ波合成 / 放射性廃棄物 / バイオマス / 最大吸着量 |
研究概要 |
当該年度は、酸や有機溶媒を使用しない吸着剤合成プロセスの構築を目指して、杉に官能基であるチオ尿素(CS(NH_2)_2)を直接修飾する合成法を開発するとともに、得られた吸着剤のPdに対する吸着能を調べた。具体的には、粉砕機を用いて粒径300μm以下とした杉粉末にチオ尿素を混合し、100、130、160℃の恒温槽内で30または60分静置して得られた材料を用いて、塩酸溶液中のPd(II)に対する吸着能を調べた。その結果、合成したすべての材料がPdに対して吸着能を有していたことから、加熱するだけで杉に官能基を直接修飾することが可能であり、また得られた材料は吸着剤として利用できることが分かった。この合成実験では恒温槽温度が高いものほどPdに対して高吸着率を示したことから、杉の加熱を恒温槽からマイクロウェーブ(電子レンジ)に変え、チオ尿素の量をパラメータとして、Pdに対する最大吸着量(mol/kg:杉1kgに吸着できる最大量)を調べた。その結果、重量比で杉粉末:チオ尿素=1:2で合成した吸着剤から最も高い最大吸着量0.34mol/kgが得られた。また、杉の水分量に着目した試験では、100度で1時間程度乾燥した杉粉末に0-30%の水及び重量比2.0のチオ尿素を添加した後、電子レンジで5または10分加熱して吸着剤を合成し、Pd最大吸着量を調べた。その結果、最も高い値のもので約1.0mol/kgのPd最大吸着量が得られた。
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