研究課題
若手研究(B)
本研究は、高等生物の細胞増殖、分化の制御にはたらくWntシグナル伝達において、動的なオリゴマーを形成して機能するCoiled-Coil DIX1(CCD1)とAxinの間でつくられる複合体の調製と結晶化、および大型放射光施設SPring-8を使用したX線結晶構造解析の研究を進めた。CCD1とAxinのオリゴマー形成と分子間相互作用の両方に必要とされるDIXドメインについて、発現系の構築と精製方法を検討した。また、AxinのCCD1結合領域を最適化して、動的光散乱測定による複合体試料の分析をおこなった。さらに、CCD1-Axin複合体の結晶化条件を探索し、得られた結晶について、X線回折実験をおこない結晶品質の評価をおこなった。その結果、分解能20Å程度の低分解能の回折点の観測に成功した。今後、結晶品質の改善に向けた研究を進める必要がある。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (9件)
Acta Crystallogr. Sect F Struct. Biol. Cryst. Commun.
巻: 67 ページ: 758-761
Acta Crystallogr Sect F Struct Biol Cryst Commun