カイコ繭色遺伝子を利用した選択的脂質輸送機構の分子基盤の解明

• 研究課題/領域番号: 22770138
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 機能生物化学
• 研究機関: 国立感染症研究所
• 研究代表者: 作道 隆 国立感染症研究所, 放射能管理室, 主任研究官 (70455393)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 膜輸送と輸送タンパク質 / 選択的脂質輸送 / カロテノイド / SR-BI / CD36 / カイコ / 繭色

研究概要

体液からベータカロテンを絹糸腺細胞へ移行させるF遺伝子がCD36ファミリーに属する膜タンパク質SCRB15 をコードすることを示した。SCRB15 はルテインを絹 糸腺細胞へ移行させるC 遺伝子がコードする膜タンパク質Cameo2 の相同分子でもあった。これらの分子が輸送脂質の特異性を生み出している機構を追究することは、病原体の感染成立においても重要であるCD36ファミリーが支配する選択的脂質輸送機構の解明に向けた知見を生み出すであろう。

研究成果

• [雑誌論文] CD36 homolog divergence is responsible for the selectivity of carotenoid species migration to the silk gland of the silkworm Bombyx mori . (2013)
  • 著者名/発表者名: Sakudoh T, Kuwazaki S, Iizuka T, Narukawa J, Yamamoto K, Uchino K, Sezutsu H, Banno Y, Tsuchida K
  • 雑誌名: Journal of Lipid Research 巻: 54(2) 号: 2 ページ: 482-95
  • DOI: 10.1194/jlr.m032771
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diversity in copy number and structure of a silkworm morphogenetic gene as a result of domestication. (2011)
  • 著者名/発表者名: Sakudoh T, Nakashima T, Kuroki Y, Fujiyama A, Kohara Y, Honda N, Fujimoto H, Shimada T, Nakagaki M, Banno Y, Tsuchida K
  • 雑誌名: Genetics 巻: 187(3) 号: 3 ページ: 965-67
  • DOI: 10.1534/genetics.110.124982
• [雑誌論文] Diversity in Copy Number and Structure of a Silkworm Morphogenetic Gene as a Result of Domestication (2011)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sakudoh, Takeharu Nakashima, Yoko Kuroki, Asao Fujiyama, Yuji Kohara, Naoko Honda, Hirofumi Fujimoto, Toru Shimada, Masao Nakagaki, Yutaka Banno, Kozo Tsuchida
  • 雑誌名: Genetics 巻: VOL.187 ページ: 965-976
  • 査読あり
• [学会発表] 繭色遺伝子CBP の家畜化による構造多様化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 作道 隆, 中島 健陽, 伴野 豊, 土田 耕三
  • 学会等名: 新学術領域研究「複合適応形質進化の遺伝子基盤解明」平成24年度公開 シンポジウム.
  • 発表場所: 東京 東京大学
  • 年月日: 2012-09-26
• [学会発表] クラスB スカベンジャー受容体相同遺伝子の強制発現による繭の着色 (2012)
  • 著者名/発表者名: 作道 隆, 飯塚 哲也, 内野 恵郎, 瀬筒 秀樹, 桑崎 誠剛, 生川 潤子, 山本 公 子, 伴野 豊, 本田 尚子, 藤本 浩文, 土田 耕三
  • 学会等名: 第80回蚕糸・昆虫機能利用学術講演会
  • 発表場所: 福岡 九州大学
  • 年月日: 2012-03-18
• [学会発表] クラスBスカベンジャー受容体相同遺伝子の強制発現による繭の着色 (2012)
  • 著者名/発表者名: 作道隆、飯塚哲也、内野恵郎、瀬筒秀樹、桑崎誠剛、生川潤子、山本公子、伴野豊、本田尚子、藤本浩文、土田耕三
  • 学会等名: 平成24年度蚕糸・昆虫機能利用学術講演会
  • 発表場所: 九州大学(福岡県)
  • 年月日: 2012-03-18
• [学会発表] Cameo2とCBP発現S2細胞によるルテインの取り込み (2012)
  • 著者名/発表者名: 永山春菜、作道隆、湯浅正志、横山洋、本田尚子、藤本浩文、岩野秀俊、土田耕三
  • 学会等名: 平成24年度蚕糸・昆虫機能利用学術講演会
  • 発表場所: 九州大学(福岡県)
  • 年月日: 2012-03-18
• [学会発表] Cameo2 とCBP 発現S2 細胞によるルテインの取り込み (2012)
  • 著者名/発表者名: 永山 春菜, 作道 隆, 湯浅 正志, 横山 洋, 本田 尚子, 藤本 浩文, 岩野 秀俊, 土田 耕三
  • 学会等名: 第80回蚕糸・昆虫機能利用学術講演会
  • 発表場所: 福岡 九州大学
  • 年月日: 2012-03-08
• [学会発表] Molecular dissection of carotenoid transport system using silkworm mutants defective in cocoon coloration. (2010)
  • 著者名/発表者名: Sakudoh T, Tsuchida K
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会(BMB2010)
  • 発表場所: 兵庫 神戸国際展示場
  • 年月日: 2010-12-07
• [学会発表] Molecular dissection of carotenoid transport system using silkworm mutants defective in cocoon coloration (2010)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sakudoh, Kozo Tsuchida
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会(BMB2010)
  • 発表場所: 神戸国際展示場(兵庫)
  • 年月日: 2010-12-07
• [学会発表] Molecular genetic analysis of carotenoid pigmentation in silkworm cocoons. (2010)
  • 著者名/発表者名: Sakudoh T
  • 学会等名: Silkworm Genome Unofficial"KARAOKE" Meeting(有志によるカイコゲノム関連研究集会)
  • 発表場所: 茨城 デイズタウン
  • 年月日: 2010-11-10
• [学会発表] Molecular genetic analysis of carotenoid pigmentation in silkworm cocoons (2010)
  • 著者名/発表者名: Takashi Sakudoh
  • 学会等名: Silkworm Genome Unofficial "KARAOKE" Meeting(有志によるカイコゲノム関連研究集会)
  • 発表場所: デイズタウン(茨城)
  • 年月日: 2010-11-10
• [学会発表] 繭色を支配するカロテノイド結合タンパク質の遺伝子構造は家畜化の過程で大きく多様化した (2010)
  • 著者名/発表者名: 作道 隆, 中島 健陽, 嶋田 透, 伴野 豊, 中島 裕美子, 中垣 雅雄, 高田 直子, 藤本 浩文, 土田 耕三
  • 学会等名: 第80回蚕糸・昆虫機能学術講演会
  • 発表場所: 長野 信州大学
  • 年月日: 2010-04-03
• [学会発表] 繭色を支配するカロテノイド結合タンパク質の遺伝子構造は家畜化の過程で大きく多様化した (2010)
  • 著者名/発表者名: 作道隆, 中島健陽, 嶋田透, 伴野豊, 中島裕美子, 中垣雅雄, 高田直子, 藤本浩文, 土田耕三
  • 学会等名: 第80回蚕糸・昆虫機能学術講演会
  • 発表場所: 信州大学(長野)
  • 年月日: 2010-04-03
• [学会発表] 繭色遺伝子CBPの家畜化による構造多様化
  • 著者名/発表者名: 作道 隆、中島 健陽、伴野 豊、土田 耕三
  • 学会等名: 新学術領域研究「複合適応形質進化の遺伝子基盤解明」 平成24年度公開シンポジウム
  • 発表場所: 東京大学弥生講堂