研究課題
若手研究(B)
カルジオリピン(CL)はミトコンドリア内膜に局在するリン脂質であり、チトクロムc(cyt c)との複合体形成によりアポトーシス初動過程に関与すると考えられている。本研究では、cyt c-CL複合体の形成に由来するペルオキシダーゼ活性に着目し、CL類縁体の系統的な化学合成を行い、それらの比較検討を行った。その結果、(1)従来重要とされてきた脂肪酸部の不飽和結合は必須ではない、(2)ペルオキシダーゼ誘導はCLのcyt cに対する親和性で決まる、ということを明らかにした。
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