研究課題
若手研究(B)
海産仔稚魚の初期餌料であるシオミズツボワムシBrachionus plicatilisは,遺伝的に異なる種から構成される複合種として扱われている.本課題は,種間で生じる競争が引き起こす増殖不良の実態を解明することを目的とした. CO I遺伝子座の変異によりツボワムシ属複合種は5群に分かれた.奄美株は東アジア,小浜株は北米産とそれぞれ近縁であった.続いて,両株の生活史特性を比較した結果,小浜株はr-戦略型,奄美株はK-戦略型に分類され,ツボワムシ属は生活史特性が大きく異なる株によって構成されることが明らかとなった.こうした生活史の違いが両株間で競合を引き起こし,増殖阻害の原因になりうる可能性が示唆された.
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