研究課題
若手研究(B)
本研究は,沖縄県石垣市および栃木県宇都宮市の水田群を対象として,水田における浮遊土砂収支を観測するとともに,その保全策について検討した。その結果,次のことを明らかにした。(1)石垣の水田では年間5.0t/ha以上の土壌が流亡している。(2)水田の浮遊土砂収支は上流集水域で発生した濁水がその下流で灌漑され,浮遊土砂が供給されることで均衡している可能性が高い。(3)水田での土壌流亡は水尻付近で発生している可能性が高い。