研究概要 |
2001 年に改正リサイクル法が制定され,石炭火力発電所から発生する石炭灰の一種であるクリンカアッシュにも適用された。クリンカアッシュは多孔質な物質であるため,水質浄化材としての利用が期待されているが,窒素に関する報告は極めて少ない。本研究では水田から流出する窒素の抑制を目的とし,カラム試験によりクリンカアッシュの窒素除去効果を検討した。カラム試験の結果,実験初期にクリンカアッシュの窒素吸着能が高く,経過日数とともに効果が減少していくことが明らかとなった。また,クリンカアッシュの粒径が小さいほど,窒素吸着量は大きくなることが明らかになった。
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