研究課題
若手研究(B)
本研究では(1) in vitroにおいて交感神経受容体を介した直接的なアルドステロンの調節機序を解析すると共に、(2) in vivoにおいてアルドステロン受容体阻害薬を介した心筋線維化の抑制機序と臨床的効果を解析した。In vitroでは、心臓線維芽細胞の交感神経β1受容体刺激を介して培養上清中のアルドステロン濃度が有意に増加し、Gs蛋白ならびにアデニル酸シクラーゼを阻害するとアルドステロン濃度の増加が抑制された。In vivoでは、アルドステロン受容体阻害作用を持つスピロノラクトンは交感神経刺激心疾患ラットの心肥大・心筋線維化率、collagen-Iならびにマトリックス・メタロプロテアーゼの発現・活性の増加を有意に減少させた。以上のことは、副腎外での交感神経受容体を介した直接的なアルドステロンの産生・分泌機序が存在し、心筋線維化に関与していることを示唆している。
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Biol Pharm Bull
巻: 34 ページ: 61-65
Biol Pharm Bull.
130000402263