研究課題/領域番号 |
22790036
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大河原 賢一 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (30291470)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | ニオソーム / 非イオン性界面活性剤 / 抗がん剤 / 薬物送達システム / ドラッグデリバリーシステム |
研究概要 |
ニオソームは、非イオン性界面活性剤により構成された二重膜に被われた閉鎖小胞であり、リポソームと同様の構造的な特徴を有する分子集合体であることから、薬物キャリアとしての応用が期待されている。そこで本研究では3種類の異なる基本骨格ならびに様々な物理化学的特性を有する計10種類の非イオン性界面活性剤を用いて種々のニオソームを調製し、それらの物理化学的特性および体内動態特性に関して多面的な評価を加えた。さらに抗がん剤ドキソルビシン(DOX)を内封したDOX内封ニオソームを調製し、それらの体内動態特性ならびに抗腫瘍活性に関しても評価を加えた。検討の結果、ニオソーム表面をPEGで修飾することにより、静脈内投与後の血中滞留性が顕著に増大することが明らかとなった。さらにこれらPEG修飾ニオソームにDOXを内封した各種製剤を調製し、固形がんモデルマウスに静脈内投与したところ、経時的な腫瘍組織への移行と有意な抗腫瘍効果が認められた。
|