研究課題
若手研究(B)
胎児期におけるエストロゲン様化学物質の曝露が、出生後における生殖器官の形成など様々な機能に影響を与える可能性が示唆されているが、免疫系に対する影響もまた懸念されている。しかし、胎児期のおける過剰なエストロゲンシグナルが、出生後の免疫機能に与える影響については不明な点が多く残されている。本研究では、胎盤を介して胎児に高濃度のエストロゲンを曝露できるモデルマウスを用いて、胎児期エストロゲン曝露による即時型アレルギー反応への影響について検討を行った。その結果、本モデルマウスでは、モデル抗原による免疫を行った場合に、通常のマウスと比較して強い即時型アレルギー反応が認められた。このことから、胎児期における高濃度のエストロゲン曝露は、即時型アレルギー反応の抗原感作過程に何らかの影響を与える可能性が示唆された。
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