動脈硬化症治療薬創製への基盤:酸化LDL生成酵素阻害に基づくアプロ-チ

• 研究課題/領域番号: 22790176
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 第一薬科大学
• 研究代表者: 竹田 修三 第一薬科大学, 薬学部, 講師 (00460379)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: カンナビジオール-2'6'-ジメチルエーテル / 15-リポキシゲナーゼ / 動脈硬化 / 酸化LDL / 繊維型大麻草 / カンナビジオール-2',6'-ジメチルエーテル / 大麻草 / カンナビノイド

研究概要

現在、動脈硬化は国民病となっている。動脈硬化は幾つかの因子が複雑に関わり合い引き起されるが、最近、低密度リポタンパク質(LDL)が酸化されて生成する酸化LDLが注目されている。LDLの酸化に関与するのが15-リポキシゲナーゼという酵素である。本研究では、独自に繊維型大麻草成分から見出したカンナビジオール-2',6'-ジメチルエーテル(CBDD)が15-LOXを強力かつ選択的に阻害することを突き止めた。さらに、その結果、酸化LDLレベルが低下することを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Cannabidiolic acid, a major cannabinoid in fiber-type cannabis, is an inhibitor of MDA-MB-231 breast cancer cell migration. (2012)
  • 著者名/発表者名: TakedaS., Okajima S., Miyoshi H., Yoshida K., Okamoto Y., Okada T., Amamoto T., Watanabe K., Omiecinski C.J., Aramaki H.
  • 雑誌名: Toxicol. Lett. 巻: 214 号: 3 ページ: 314-319
  • DOI: 10.1016/j.toxlet.2012.08.029
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cannabidiol-2',6'-dimethyl Ether as an Effective Protector of 15-Lipoxygenase-Mediated Low-Density Lipoprotein Oxidation in Vitro (2011)
  • 著者名/発表者名: Takeda, S., Hirayama, H., Urata, S., Mano, N., Fukagawa, K., Imamura, M., Irii, A., Kitajima, M., Masuyama, T., Momiyama M., Tatei, S., Tomota, S., Kudo, T., Noguchi, M., Yamaguchi, Y., Okamoto, Y., Amamoto, T., Fukunishi, Y., Watanabe, K., Omiecinski, C.J., and Aramaki H.
  • 雑誌名: Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ ＆ Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ Ｂｕｌｌｅｔｉｎ 巻: 34 号: 8 ページ: 1252-1256
  • DOI: 10.1248/bpb.34.1252
  • NAID: 130000936595
  • ISSN: 0918-6158, 1347-5215
  • 査読あり
• [雑誌論文] Δ^9-Tetrahydrocannabinol and Its Major Metabolite Δ^9-THC-11-oic acid as 15-Lipoxygenase Inhibitors (2011)
  • 著者名/発表者名: Shuso Takeda
  • 雑誌名: Journal of Pharmaceutical Sciences 巻: 100 号: 3 ページ: 1206-1211
  • DOI: 10.1002/jps.22354
  • 査読あり
• [雑誌論文] (-)-Xanthatin selectively induces GADD45γ and stimulates caspase-inde pendent cell death in human breast cancer MDA-MB-231 cells (2011)
  • 著者名/発表者名: Shuso Takeda, et al
  • 雑誌名: Chemical Research in Toxicology 巻: 24 号: 6 ページ: 855-865
  • DOI: 10.1021/tx200046s
  • 査読あり
• [雑誌論文] Modulation of UDP-glucuronosyltransferase activity by protein-protein association. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yuji Ishii
  • 雑誌名: Drug Metabolism Reviews 巻: 42 ページ: 140-153
  • 査読あり
• [雑誌論文] Medicinal Chemistry and Pharmacology Focusedon Cannabidiol, a Major Component of the Fiber-Type Cannabis
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 雑誌名: YAKUGAKU ZASSHI
  • 査読あり
• [学会発表] 繊維型大麻草成分カンナビジオールを基盤としたメディシナルケミストリー (2012)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 学会等名: 第29回日本薬学会九州支部大会奨励賞受賞講演
  • 発表場所: 熊本
• [学会発表] 繊維型大麻草の主成分であるカンナビジオール酸は乳がん細胞migrationを抑制する.フォーラム2012 (2012)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三、吉田和貴、西村 肇、渡辺和人、荒牧弘範
  • 学会等名: 衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 繊維型大麻草成分カンナビジオールを基盤としたメディシナルケミストリー (2012)
  • 著者名/発表者名: 竹田 修三
  • 学会等名: 第29回日本薬学会九州支部大会(学術奨励賞受賞)
  • 発表場所: 熊本
  • 招待講演
• [学会発表] Cannabidiol-2',6'-dimethyl etherによる超悪玉コレステロール生成阻害 (2011)
  • 著者名/発表者名: 工藤太智
  • 学会等名: 日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-12-10
• [学会発表] 動脈硬化症治療に向けた基礎研究:超悪玉コレステロール生成酵素を分子標的としたアプローチ (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 学会等名: 第5回東京フォーラム(日本薬学会九州支部主催)
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-11-14
• [学会発表] 繊維型大麻草成分誘導体CBDDによる超悪玉コレステロール酸化LDL生成の阻害 (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 学会等名: フォーラム2011:衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2011-10-27
• [学会発表] カンナビノイド受容体アゴニストによる高転移性乳がん細胞のmigration抑制機構 (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 学会等名: 日本薬学会 第131年会(シンポジウム)
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-03-30
• [学会発表] COX-2選択的阻害薬としての新規サルチル酸誘導体の可能性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 学会等名: 第4回 東京フォーラム
  • 発表場所: 東京(一般発表)
  • 年月日: 2011-01-07
• [学会発表] カンナビノイド受容体アゴニストによる高転移性乳がん細胞のmigration抑制機構 (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三、岡本美子、渡辺和人、岡田智子、荒牧弘範
  • 学会等名: 第131回日本薬学会年会シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] Cannabidiol-2',6'-dimethyl etherによる超悪玉コレステロール生成阻害 (2011)
  • 著者名/発表者名: 工藤太智、竹田修三、岡本美子、福西快文、 渡辺和人、荒牧弘範
  • 学会等名: 第28回日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 繊維型大麻草成分誘導体CBDD による超悪玉コレステロール酸化LDL 生成の阻害.フォーラム2011 (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三、野口桃子、工藤太智、山口泰弘、岡本美子、福西快文、渡辺和人、荒牧弘範.
  • 学会等名: 衛生薬学・環境トキシコロジー
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] UDP-グルクロン酸転移酵素1A7の遺伝的多型と触媒活性:シトクロムP450 3A4共発現系による影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 古葉弘樹
  • 学会等名: 日本薬学会九州支部大会 第27回大会
  • 発表場所: 長崎(一般発表)
  • 年月日: 2010-12-11
• [学会発表] (-)-Xanthatin, a xanthanolide sesquiterpene lactone, as an effective suppressor of highly aggressive breast cancer cell growth (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 学会等名: 第33日本分子生物学会年会/第83回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸(一般発表)
  • 年月日: 2010-12-08
• [学会発表] ヒト乳がん細胞株MDA-MB-231を用いた新規制がん活性物質のスクリーニングと制がん機序の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹田修三
  • 学会等名: 日本動物実験代替法学会 第23回大会
  • 発表場所: 東京(一般発表)
  • 年月日: 2010-12-04
• [備考] 1. 第一薬科大学分子生物学分野ウエブサイト
  • URL: http://210.151.112.51/kenkyu/sites/bunsi/
• [備考] 2.日本薬学会九州支部ウエブサイト
  • URL: http://shibu.pharm.or.jp/kyushu/award/index.html
• [備考] 第一薬科大学分子生物学教室
  • URL: http://210.151.112.51/kenkyu/sites/bunsi/index.html
• [備考]
  • URL: http://210.151.112.51/kenkyu/sites/bunsi/
• [備考]
  • URL: http://210.151.112.51/kenkyu/sites/bunsi/