研究概要 |
本研究では,網羅的な遺伝子多型の解析により,タモキシフェンの術後補助療法の効果および血中濃度と関連する遺伝子多型マーカーを同定を行った.その結果,薬物トランスポーターABCC2/ MRP2の遺伝子多型がタモキシフェンの治療効果と有意に関連することを明らかにした.また,ゲノムワイドジェノタイピングにより網羅的に決定し,タモキシフェンの治療効果との関連を検討したところ, C10orf11の遺伝子多型とタモキシフェン治療効果との間に有意な関連が認められた.これまでに報告のあるCYP2D6とこの二つ遺伝子多型のリスクアレルの数の合計が増加するのに伴い,無再発生存期間が有意に短くなることを明らかにした.
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