研究課題
若手研究(B)
生理的血管・リンパ管吻合部位である静脈角の形成及びPlcg2^<-/->マウスで見られる血管・リンパ管の異常吻合の形成について解析を行った。静脈角の弁は血管内皮とリンパ管内皮の二層の内皮細胞からなることを見出した。また、Plcg2^<-/->マウスで見られる血管・リンパ管の異常吻合は発生の段階でランダムに形成されることと、吻合部位においてリンパ管内皮細胞が血管内に糸状偽足を伸ばすことを見出した。さらに、血小板がリンパ管内皮細胞の増殖及び遊走の抑制することと糸状偽足のリトラクションを引き起こすことを見出した。これらにより、血小板がリンパ管伸長の段階において血管内に伸長してきたリンパ管内皮細胞を認識し、その増殖及び遊走の抑制、糸状偽足のリトラクションを引き起こすことで末梢組織での血管とリンパ管の分離を制御する新しい機構のモデルを提唱した。
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J. Biol. Chem
巻: (in press)
巻: 285 ページ: 24494-24507
Circ Res
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http://www.med.kobe-u.ac.jp/vascul/index.html