研究課題
若手研究(B)
CDX2は、成体では腸管上皮細胞に特異的に発現しているホメオボックス転写因子である。これまでの解析から、CDX2が大腸の腫瘍形成を抑制することが分かった。本研究課題では、CDX2がホメオボックスドメインを有する転写因子である一方で、転写標的遺伝子を介さない機能により細胞の増殖を抑制することを見出した。さらに、その細胞増殖の抑制が細胞周期抑制因子p27の発現の上昇を介していることを見出した。また、CDX2複合体に結合する蛋白質の質量分析の解析から、CDX2がオートファジーの必須酵素ATG7に結合してオートファジーを活性化することを発見した。さらに、CDX2がオートファジーの活性化を介して特定の細胞死を誘導することが分かった。これらの結果は、CDX2がオートファジーの活性化を介して大腸の腫瘍形成を抑制していることを示唆している。
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