研究概要 |
本研究では, Mycobacterium smegmatisを供試して,抗酸菌感染マクロファージ(M)のアポトーシスに連動した抗菌活性増強作用について,特にどのようなシグナルによって誘導されたアポトーシスがMΦ殺菌能の亢進を引き起こすのかについての検討を行った。その結果,(1) ATPまたは1-(3, 4-Dichlorobenzyl)-1H-indole-2, 3-dione(Apoptosis activatorII : AAII)により誘導される宿主Mのアポトーシスの進行と細胞内M. smegmatisに対する殺菌効果の増強作用との連動性が観察され,(2) AAIIにより誘導されるアポトーシスに連動した殺菌増強作用には, caspase-3の活性化以降の段階のシグナルが部分的に関与している可能性が示唆された。
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