• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アポトーシス細胞の貪食機構およびその生理的意義

研究課題

研究課題/領域番号 22790459
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関京都大学

研究代表者

宮西 正憲  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80542969)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードアポトーシス / マクロファージ / Tim4 / ボスファチジルセリン受容体 / 自己免疫 / ノックアウトマウス / 貪食 / MFG-E8
研究概要

ホスファチジルセリン受容体であるTim4の生理的意義を明らかにするために、まずマウスTim4に対するモノクローナル抗体を作製した。発現部位を免疫組織染色により検討した所、マウス脾臓において白脾髄および辺縁帯にTim4発現を認めた。白脾髄では、CD68に共染色される事よりTingible body macrophageが、辺縁帯では、CD169と共染色されることよりMarginal metallophilic macrophageがTim4を発現していることが示された。これらのマクロファージは、アポトーシス細胞の貪食に関与することが知られており、Tim4がアポトーシス細胞の貪食に重要な役割を担っていることが考えられる。
次に生理的意義を解析するために、Tim4ノックアウトマウスを作製した。ノックアウトマウスはC57BL/6由来のES細胞を用いて作製した。マウス腹腔在住性マクロファージはTim4を強く発現し、アポトーシス細胞を非常に効率よく貪食する。ノックアウトマウスより採取した腹腔在住性マクロファージはアポトーシス胸腺細胞を用いた貪食の系では、その貪食が強く阻害されていることが示された。この結果は、生体内にて実際にTim4がアポトーシス細胞の貪食に関与していることを示している。実際、Tim4遺伝子単独欠損マウスでは自己免疫反応を惹起することは無かったが、MFG-E8とのダブルノックアウトマウスを作製したところ、B6バックグラウンドマウスにおいてもダブルノックアウトマウスのみに自己免疫反応が観察され、Tim4の機能欠失が自己免疫発症の一因となりうることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi