研究課題/領域番号 |
22790460
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷一 靖江 京都大学, ウイルス研究所, 助教 (50432331)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | リンパ球 / サイトカインレセプター / 免疫学 / サイトカイン |
研究概要 |
IL-7はT細胞の増殖とホメオスタシスに重要なサイトカインである。IL-7レセプター(IL-7R)欠損マウスでは、T細胞分化の初期に障害が現れ、すべてのT細胞サブセットが減少する。そこで、IL-7R-floxマウスを作製し、CD4-Creトランスジェニックマウスと交配することで(IL-7RcKO)、胸腺分化後期以降のIL-7Rの役割を解析した。IL-7RcKOではCD8SP細胞、制御性T細胞、NKT細胞が顕著に減少していた。また、CD4SPとCD8SPに占める成熟T細胞の割合が減少しており、これは増殖の低下が原因であることが分かった。IL-7RcKOのCD4SPとCD8SPでは、機能に重要な分子の発現も一部低下していた。IL-7RcKOでは、NKT細胞の増殖と成熟に障害が生じており、制御性T細胞の増殖が低下していた。また、IL-7RcKOでは野性型に比べて胸腺B細胞が20倍に、樹状細胞とγδT細胞の数もわずかに増加しており、αβT細胞による胸腺内IL-7濃度調整がこれらのサブセットの数を決定している一因である可能性が示唆された。以上の結果より、胸腺T細胞分化後期におけるIL-7Rの多彩な役割を明らかにすることができた。
|