研究課題/領域番号 |
22790485
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
吉崎 真理子 独立行政法人国立国際医療研究センター, 研究員 (20517809)
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研究期間 (年度) |
2010
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Toll like receptor 4 / 抑制性レセプター / サイトカイン / シグナル伝達 |
研究概要 |
本研究は、樹状細胞、マクロファージに優先して発現する抑制性MHCレセプターLy49QによるTLR4エンドサイトーシスの制御機構を明らかにし、樹状細胞およびマクロファージに特有のTLR4輸送システムとシグナル制御機構の分子基盤を理解することを目的として行った。 マクロファージ細胞株RAW264を用いて、Ly49QはLPS刺激に依存してTLR4とエンドソームにおいて共局在すること、TLR4とLy49Qが共局在するエンドソームに活性化MAPキナーゼが共局在することから、Ly49QはエンドソームにおけるTLR4シグナル伝達の場の制御に関わることが示唆された。Ly49Qを欠損するマクロファージ細胞株では、LPS刺激存在下で、TLR4のエンドソームへの局在が認められず、炎症性サイトカインの産生能も著しく減弱していた。Ly49Qは細胞内の抑制性モチーフITIMに、チロシンフォスファターゼであるSHP1およびSHP2を会合することから、TLR4シグナルにおけるSHP1およびSHP2の役割を検討する目的で、これらフォスファターゼのドメイン欠失変異体および点変異体を作成し、TLR4依存的サイトカイン産生を検討した。その結果、いくつかの変異体においてサイトカイン産生の変化が認められ、Ly49QはSHPフォスファターゼを介してTLR4依存的サイトカイン産生を制御する可能性が示唆された。今後より詳細な分子機構を明らかにすることによって、TLR4の新しい制御機構が明らかにできると考えている。
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