研究課題/領域番号 |
22790576
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
谷本 芳美 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70411345)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2011年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 疫学 / サルコペニア / 筋肉量 / 地域高齢者 / 生活機能 / 歩行速度 / 健康づくり / 筋力 |
研究概要 |
本研究はわが国の地域高齢者1095人を対象とし、Bioelectrical impedance analysis(BIA法)による四肢筋肉量を身長で補正した補正四肢筋肉量が男性≦7.0(kg/m2)、女性≦5.8(kg/m2)がサルコペニアのカットオフ値となることを報告した。また、サルコペニアと生活機能とが関連することも明らかにした。本研究は高齢者の介護予防に向けた健康づくりを支援するために、わが国の地域高齢者を対象とし、サルコペニアと生活機能との関連について明らかにすることを目的とした。大都市近郊に在住する65歳以上の高齢者1095人を対象に、Bioelectrical impedance analysis(BIA法)による四肢筋肉量の測定と、老研式活動能力指標を用いた生活機能についての調査を行った。四肢筋肉量(kg)とし、それを身長2(m2)で除した値を補正四肢筋肉量(kg/m2)とし、その値が若年成人における平均値から2標準偏差以上低い場合をサルコペニア群、2標準偏差未満で1標準偏差以上低い場合をサルコペニア予備群、それより多い場合を正常群とした。本研究におけるサルコペニアの有症率は男性28.0%、女性28.8%であった。サルコペニアと生活機能との関連については、ロジスティック回帰分析より、男性ではサルコペニア群は生活機能(p<0.001)とその下位尺度である手段的自立(p<0.001)、知的能動性(p<0.01)、社会的役割(p<0.001)に関連した。また、サルコペニア予備群では生活機能(p<0.01)と手段的自立(p<0.01)に関連した。一方、女性ではサルコペニア群は社会的役割(p<0.01)に、サルコペニア予備群は手段的自立(p<0.001)と社会的役割(p<0.05)に関連した。以上より高齢期の健康づくりにおいてサルコペニアを早期より予防することの重要性が示唆された。
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