研究課題/領域番号 |
22790680
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 独立行政法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
フォンサイセイ ボンソワン (フオンサイセイ ボンソワン) 独立行政法人国立国際医療研究センター, 研究員 (50505815)
|
研究期間 (年度) |
2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 糖鎖 / DNAメチル化 / 糖転移酵素 / 大腸癌 / 大腸炎 / 上皮細胞 |
研究概要 |
機能的糖鎖分子は、複数の糖転移酵素により協同的に合成される。その合成に関与する複数の、しかも同じ合成経路上の"糖鎖合成遺伝子"が、同時にDNAメチル化によりエピジェネティックに制御を受けているということが明らかとなった。この事実は、この機構が何らかの生理的意義を持ち、かつ極めてシステマティックに発現調節をされていることを示唆している。そこで申請者らは、炎症消化管で見られるエピジェネティックな"糖付加低下"機構が、組織修復過程における上皮再生に関わっているのではないかと考えた。更に、上皮再生の際に"組織幹細胞"に糖付加低下機構が作用することで発癌ポテンシャルを付与し、"癌幹細胞"様の発癌の芽が生じるとの仮説を立て、証明を試みた。 23年度は炎症粘膜における"発癌ポテンシャル"を有した細胞の同定を目的とし、発癌剤アゾキシメタン+デキストラン硫酸ナトリウム(大腸炎の誘導)投与により作製したマウス炎症-発癌モデルから、上皮細胞を分離する方法を確立した。すなわち炎症を起こしている大腸からEDTAを用いてsingle cell suspensionとする条件を確立し、さらにEpCAM1, CD45および7AADによる染色を行い、フローサイトメトリーを用いて上皮細胞を高純度でソートすることが可能となった。正常組織から回収された細胞とともに十分量の細胞をプールし、分子発現の解析を行う予定である。
|