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病的心筋リモデリングにおける食塩毒性とグアニリルシクラーゼシグナの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22790721
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

染川 智  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90453167)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードグアニリルシクラーゼ / ナトリウム利尿ペプチド / 食塩 / アルドステロン
研究概要

ナトリウム利尿ペプチド(NP)シグナルが高食塩+アルドステロン(ALD)により誘発される心リモデリングにどのように関連し、心保護的に機能するかを検討した。心房ナトリウム利尿ペプチド(ANP)と脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)が機能しないようそれらのリガンドの受容体であるグアニリルシクラーゼ受容体(GC-A)を欠損させたGCA KOマウスを実験に用いた。GC-A KOマウスは一定量のアルドステロン存在下では食塩負荷に応じて心筋肥大や心筋線維化の心リモデリングの増悪が認められた。その機序は血圧に非依存的であった。また、野生型(WT)マウスではそのような反応は認められなかった。この、GC-A KOマウスの食塩依存的心リモデリング増悪は抗MR薬でキャンセルされた。すなわち、NP系シグナルが何らかの機序でミネラロコルチコイド受容体(MR)系シグナルを抑制していた。しかし、GC-A KOマウスの高食塩+アルドステロン負荷の心筋でMRの発現量はコントロールと比較しても変化なく、NP系シグナルがMRの活性化を抑制しているかは不明のままであった。今回の検討からはNP系が機能しない環境では食塩負荷依存的にMR系シグナルの反応性が上昇するという知見を得ることができた。また、その高食塩+アルドステロン負荷したGC-A KOマウスにおいてMR系シグナルの下流で酸化ストレスマーカの亢進が認められた。抗酸化剤の投与でそのKOマウスの心リモデリングは改善が認められた。実際、酸化ストレスの産生に関与するNADPHオキシダーゼのコンポーネントの一つであるNox4の発現がGC-A KOマウスの高食塩+アルドステロン投与群で著名に増加しており、NPが機能しない心筋細胞ではMR系シグナルが強く活性化されその下流でNox4が調節されて酸化ストレスの産生につながる可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2011 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] アルドステロン拮抗薬2010

    • 著者名/発表者名
      染川智
    • 雑誌名

      総合臨床

      巻: 59 ページ: 54-59

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] GC-A Signaling Attenuates Salt Toxicity on Aldosterone-Induced Cardiac Remodeling2010

    • 著者名/発表者名
      Somekawa S.
    • 学会等名
      Cardiovascular Endocrinology and Metabolism (CVEM)
    • 発表場所
      Nara
    • 年月日
      2010-04-01
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] GC-A Signaling Attenuates Salt Toxicity on Aldosterone-Induced Cardiac Remodeling2010

    • 著者名/発表者名
      Somekawa S, Hitoshi N, Matsumoto T, Sung J H, Nishida T, Soeda T, Takemoto Y, Onoue K, Okayama S, Ishigami K, Takeda Y, Kawata H, Horii M, Uemura S, Saito Y
    • 学会等名
      International Symposium on Cardiovascular Endocrinology and Metabolism(CVEM)
    • 発表場所
      Nara, Japan
    • 関連する報告書
      2011 研究成果報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.naramed-u.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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