研究課題/領域番号 |
22790796
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山口 通雅 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50510161)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2010年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ポドサイト / FSP1 / 糸球体保護 / 糖尿病性腎症 / バイオマーカー |
研究概要 |
糖尿病性腎症のバイオマーカーとしての尿中FSP1の臨床的意義を検討するために、2009~2010年に当科で腎生検を実施した糖尿病性腎症患者の中でインフォームド・コンセントを取得した24例の尿中FSP1値を測定した。尿検体には、治療開始前、腎生検実施日の早朝第1尿を用い、測定値はクレアチニン値で補正した。尿中FSP1は、24例中20例で測定感度以下であった。測定した4例においても、臨床所見や病理所見との関連は認められず、尿中FSP1は糖尿病性腎症の有用なバイオマーカーでないと考えられた。 つぎに、ポドサイトにおけるEMT誘導因子を検討する目的で、ポドサイト細胞株を高糖濃度、アンジオテンシンII刺激下、およびTGF-beta1刺激下で培養し、EMT関連因子の発現誘導をreal time PCR法で検討した。ポドサイト細胞株をTGF-beta1 (10ng/ml)存在下に24時間培養することで、EMT誘導因子であるSnail1とLOXの有意な発現亢進が認められた。また、線維芽細胞マーカーであるcollagen type 1およびfibronectinの発現亢進も認められた。一方、高糖濃度およびアンジオテンシンII刺激下では、有意なEMT誘導因子の発現はなかった。 最後に、糖尿病性腎症の進展におけるFSP1の役割をin vivoで検討する目的で、ポドサイト特異的にFSP1を過剰発現するトランスジェニックマウス(FSP1.TG)とFSP1ノックアウトマウス(FSP1.KO)に、ストレプトゾトシン(STZ)投与による糖尿病モデルを作製した。しかし、これらの遺伝子改変マウスであるコントロールマウスにおいても、有意な腎病変の出現は認められなかった。STZモデルは腎症解析には有用なモデルとはいえないため、今後モデルを変更して、FSP1のin vivoにおける役割を検討する。
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