パーキンソン病原因遺伝DJ-1による酸化ストレスの防御機構

• 研究課題/領域番号: 22790809
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 神経内科学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 仁木 剛史 北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (90377193)
• 連携研究者: 仁木 加寿子 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (50447645)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 神経分子病態学 / 酸化ストレス / 活性酸素 / DJ-1 / パーキンソン病

研究概要

DJ-1は抗酸化ストレス等の様々な機能を有し、機能不全でパーキンソン病を引き起こす。以前、我々は、DJ-1結合化合物(compound B)が神経細胞死を抑制することを報告しているが、その作用メカニズムは不明である。この研究において、我々はcompound BのNrf2転写活性化に対する影響を検討した。compound Bは、過酸化水素により誘導されるNrf2タンパク質安定性し転写活性化を促進した。DJ-1と結合化合物がNrf2活性化を増強して酸化ストレスによる神経細胞死から保護する事が示された。

研究成果

• [雑誌論文] Stimulation of vesicular monoamine transporter 2 activity by DJ-1 in SH-SY5Y cells Shizuma Ishikawa (2012)
  • 著者名/発表者名: Yuki Tanaka, Kazuko Takahashi-Niki, Takeshi Niki, Hiroyoshi Arigab, Sanae M. M. Iguchi-Ariga
  • 雑誌名: Biochem. Biochemical and Biophysical Research 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] A novel signaling pathway mediated by the nuclear targeting of C-terminal fragments of mammalian Patched 1 (2011)
  • 著者名/発表者名: Kagawa, H., Shino, Y., Kobayashi, D., Demizu, S., Shimada, M., Ariga, H., Kawahara, H.
  • 雑誌名: PLoS ONE 巻: 6 号: 51 ページ: 39718-39731
  • DOI: 10.1074/jbc.m110.137034
  • 査読あり
• [雑誌論文] Human DJ-1-specific transcriptional activation of tyrosine hydroxylase gene. (2010)
  • 著者名/発表者名: 石川静麻
  • 雑誌名: The Journal of Biological Chemistry 巻: 285(51) ページ: 39718-39731
  • 査読あり
• [学会発表] Oxidative stress-response by DJ-1 and its binding compounds (2012)
  • 著者名/発表者名: Niki, T., Takahashi-Niki, K., Okamoto, A., Endo, J., Ariga, H., Iguchi-Ariga, S. M. M.
  • 学会等名: The 41th annual meeting of the Society for Neuroscience
  • 発表場所: Washington DC, USA
  • 年月日: 2012-11-12
• [学会発表] Oxidative stress-response by DJ-1 and its binding compounas (2011)
  • 著者名/発表者名: 仁木剛史
  • 学会等名: Neuroscience 2011
  • 発表場所: Walter E.Washington Convention Center(アメリカワシントンDC)
  • 年月日: 2011-11-12
• [学会発表] パーキンソン病原因遺伝子産物DJ-1とその結合化合物による酸化ストレス誘導Nrf2転写活性化能に対する影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 仁木剛史、仁木(高橋)加寿子、岡本麻美、遠藤仁朗、瀬在和哉、有賀寛芳、有賀(井口)早苗
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2011-09-23
• [学会発表] DJ-1の抗酸化ストレスセンサーとしての役割 (2011)
  • 著者名/発表者名: 仁木(高橋)加寿子、仁木剛史、辻美咲、北浦廣剛、有賀(井口)早苗、有賀寛芳
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2011-09-23
• [学会発表] バーキンソン病原因遺伝子産物DJ-1とその結合化合物による酸化ストレス誘導Nrf2転写活性化能に対する影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 仁木剛史
  • 学会等名: 第84回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府)
  • 年月日: 2011-09-22
• [学会発表] パーキンソン病原因遺伝子産物DJ-1とその結合化合物による酸化ストレス応答 (2010)
  • 著者名/発表者名: 仁木剛史
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会大会 合同大会
  • 発表場所: 兵庫県神戸市中央区神戸国際展示場
  • 年月日: 2010-12-08
• [学会発表] パーキンソン病原因遺伝子DJ-1の抗酸化ストレス機能の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 仁木加寿子、仁木剛史、有賀(井口)早苗、有賀寛芳
  • 学会等名: BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] パーキンソン病原因遺伝子産物DJ-1とその結合化合物による酸化ストレス応答 (2010)
  • 著者名/発表者名: 仁木剛史、仁木(高橋)加寿子、遠藤仁郎、瀬在和哉、岡本麻美、有賀寛芳、有賀(井口)早苗
  • 学会等名: BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸)
• [備考]
  • URL: http://www.agr.hokudai.ac.jp/emolb/introduce.html