研究課題
若手研究(B)
目的:甲状腺ホルモン受容体α(TRα)発現アデノウイルスベクター(AdTRα)を用い、膵腺房細胞でのインスリン産生能を誘導する。方法:培養膵腺房細胞(AR42J)にAdTRαを用いてTRα遺伝子導入を行い、Neurogenin3(NGN3)とインスリンのmRNAおよび蛋白の発現につき検討した。結果:AdTRαの感染により、甲状腺ホルモン(T3)依存性のインスリンmRNAの発現誘導が見られ、Activin-A存在下でインスリン蛋白の増加も確認できた。また、T3依存性のNGN3の発現増加がAdTRαの感染により誘導され、NGN3siRNAはインスリン遺伝子発現を阻害した。考察:NGN3の発現誘導を介して、AdTRαは膵腺房細胞をインスリン産生細胞へ分化誘導する作用を有している可能性が示唆された。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
J Biol Chem
巻: (掲載確定)
Diabetes
巻: 60 ページ: 884-889
巻: 32 ページ: 24477-24486
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