研究課題
若手研究(B)
免疫細胞の一種が、重症の劇症型溶血性レンサ球菌感染症の初期段階を防御しうることが判明した。この新知見は、この免疫細胞がこの感染症の重大な副作用である好中球減少を補償できることを示唆している。今回我々は、骨髄系細胞の一種でリング状の核を有し自然免疫を活性化するインターフェロンγ(IFN-γ)を産生する細胞を同定した。この細胞をマウスに導入する実験を行い、重症レンサ球菌感染症に対する防御効果が賦与されることを明らかにした。これに対して、IFN-γの投与は感染マウスの生存を延長できなかった。以上の知見は、この骨髄系細胞の一種が重症細菌感染症に対する初期防御で重要な役割を演じていることを示唆している。
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http://www.nih.go.jp/niid/ja/basic-science/iummunology/1717-imm-2012-001.html