研究概要 |
Charcot-Marie-Tooth病の病態を解明するため,既知の病因遺伝子の点変異のスクリーニングとMLPA法を用いた病因遺伝子の欠失・重複に関する新たな検索法を確立した.その結果,重症例でのPMP22遺伝子の大きな欠失と同遺伝子の微小欠失の複合ヘテロ接合体が検出され,同法が遺伝子小欠失の検出に有用であることを報告した.また,日本人における遺伝子変異頻度を明らかにし,遺伝子型臨床型の関係について考察した.欧米では最も多いCMT1A型の頻度が日本では低く,病因不明例が多いことを報告した.今後,新たな遺伝子を明らかにするとともに,スクリーニング法の改善をはかり,遺伝子検索を継続する必要がある.
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