研究概要 |
健常被験者に7 夜(8 日間) 日常的な生活を過ごしてもらい、その睡眠覚醒パターンを睡眠日誌、アクチグラフ及びライフコーダを用いて測定した。また、被験者には朝型-夜型質問紙(Morningness-Eveningness Questionnaire: MEQ)、日中の眠気(Epworth Sleepiness Scale: ESS)、睡眠の質(Pittsburgh Sleep Quality Index: PSQI) 及び抑うつ傾向(CES-D) についての各質問紙に回答してもらい、睡眠覚醒パターンとの関係を調査した。睡眠時無呼吸低呼吸の有無について、終夜経皮的動脈血酸素飽和度測定を実施した。 計102 名の被験者からデータ収集した。男性55 名、女性47 名、平均年齢21.8±2.9 歳であった。MEQ とPSQI の間に有意な負の相関関係(R=-0.344, p=0.001)、CES-D とPSQI の間に有意な正の相関関係(R=0.421, p=0.000)、CES-D とESS の間に有意な正の相関関係(R=0.325, p=0.001)、CES-D とMEQ の間に有意な負の相関関係(R=-0.288, p=0.005)を認めた。 アクチグラフ、ライフコーダ、睡眠日誌で算出した睡眠指標を比較すると、3 つの測定法間で入眠潜時、就床時間には有意差がみられなかった。一方、中途覚醒回数(F = 833.57, P = 0.000)、中途覚醒時間(F = 1015.27, P = 0.000)、総睡眠時間(F = 200.26, P = 0.000)、睡眠効率(F = 1373.52, P = 0.000)には有意差が認められた。
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