児童期の注意欠陥多動性障害患者の脳機能評価

• 研究課題/領域番号: 22791148
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 精神神経科学
• 研究機関: 近畿大学
• 研究代表者: 辻井 農亜 近畿大学, 医学部, 講師 (90460914)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
• キーワード: 児童期 / ADHD / NIRS / methylphenidate / methylphenidatel / near-infrared spectroscopy

研究概要

小児期の注意欠如多動性障害児童の脳機能に対する塩酸methylphenidate(MPH)の効果をnear-infrared spectroscopy(NIRS)を用いて評価を行った。研究には9人のADHD児童が参加した. MPHの効果判定にはStop-signal taskも併用した.脳機能の評価には日立メディコ製光トポグラフィ装置ETG-7100を使用し(47ch)、賦活課題には語流暢性検査を用いた.その結果, MPH内服後の前頭下部のoxy-Hb変化量(課題開始後40.60秒)は、SSRTの減少量と有意な相関が見られた(r=-.69、p=.039)。以上の結果から, NIRSは非侵襲的に,繰り返し脳機能を測定できる装置であり, ADHD児の薬物治療効果判定に有用であると考えられた.

研究成果

• [雑誌論文] 興奮性の症状にaripiprazoleが奏功した小児期の広汎性発達障害の6症例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 巻: 14巻 ページ: 1975-1981
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自殺の脳画像研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 雑誌名: 精神科 巻: 19巻 ページ: 60-65
• [雑誌論文] 運動の活動水準からみたADHDに対する塩酸methylphenidateの効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 雑誌名: 児童精神医学とその近接領域 巻: 51巻 ページ: 164-172
  • NAID: 10026288448
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高機能広汎性発達障害児の認知機能と社会的コミュニケーションの障害との関連ADHD字との比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 雑誌名: 児童青年精神医学とその近接領域 巻: 51巻 ページ: 520-528
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高機能広汎性発達障害児の認知機能と社会的コミュニケーションの障害との関連ADHD字との比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 雑誌名: 児童精神医学とその近接領域 巻: 51 ページ: 520-528
  • 査読あり
• [雑誌論文] 長期予後を見据えた新規抗うつ薬の選択 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜、切目栄司、白川治
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 巻: 13 ページ: 2259-2265
  • 査読あり
• [学会発表] NIRSを用いたADHD児に対する塩酸methylphenidateの効果判定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第52回日本児童青年精神医学会総会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 2011-11-11
• [学会発表] NIRSを用いたADHD児に対する塩酸methylphenidateの効果判定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第52回日本自動生年精神医学会総会
  • 発表場所: 徳島(あわぎんホール)
  • 年月日: 2011-11-11
• [学会発表] NIRSを用いた小児期のADHD児に対する塩酸methylphenidateの効果判定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第107回日本精神神経学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-10-27
• [学会発表] 軽症うつ病における自他覚症状の乖離NIRSを用いた脳機能検査 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第107回日本精神神経学会学術総会
  • 発表場所: 東京(ホテル・グラン・パシフィック・ル・ダイバ、ホテル日航東京)
  • 年月日: 2011-10-26
• [学会発表] NIRSを用いた小児期のADHD児に対する塩酸methylphenidateの効果判定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第107回日本精神神経学会学術総会
  • 発表場所: 東京(ホテル・グラン・パシフィック・ル・ダイバ、ホテル日航東京)
  • 年月日: 2011-10-26
• [学会発表] 気分障害における診断および治療方針決定の補助として近赤外線スペクトロスコピーを用いた2症例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第107回近畿精神神経学会
  • 発表場所: 大阪(大阪大学銀杏会館)
  • 年月日: 2011-08-07
• [学会発表] 軽症うつ病における自他覚症状の乖離とNIRSを用いた脳機能評価-自殺傾性との関連- (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 精神・神経疾患研究開発費三國班【20委-3】
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-12-02
• [学会発表] 多動を伴った高機能PDDNOS児の認知機能と社会的コミュニケーション障害との関連: ADHD児との比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第51回児童青年精神医学会
  • 発表場所: 群馬
  • 年月日: 2010-10-29
• [学会発表] 多動を伴った高機能PDDNOS児の認知機能と社会的コミュニケーション障害との関連:ADHD児との比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第51回日本児童青年精神医学会
  • 発表場所: 群馬
  • 年月日: 2010-10-29
• [学会発表] 軽症うつ病における自他覚症状の乖離と自殺傾性の関連: NIRSを用いた脳機能評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第32回日本生物学的精神医学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2010-10-08
• [学会発表] 軽症うつ病における自他覚症状の乖離と自殺傾性の関連:NIRSを用いた脳機能評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第32回日本生物学的精神医学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2010-10-08
• [学会発表] うつ病の重症度とNIRSによる脳血流変化量との相関 (2010)
  • 著者名/発表者名: 切目栄司、辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第7回日本うつ病学会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2010-06-11
• [学会発表] うつ病における自己評価と他覚的評価の乖離とNIRSによる脳血流変化量の評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 辻井農亜, 他
  • 学会等名: 第7回日本うつ病学会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2010-06-10
• [図書] 【総編集斎藤万比古】自殺の生物学.子どもの不安障害と抑うつ (2010)
  • 著者名/発表者名: 菱本明豊、辻井農亜、白川治
  • 総ページ数: 296
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 自殺の生物学.子どもの不安障害と抑うつ (2010)
  • 著者名/発表者名: 菱本明豊、辻井農亜、白川治【総編集斎藤万比古】
  • 総ページ数: 296
  • 出版者: 中山書店