研究課題
若手研究(B)
1)培養正常脳神経細胞における炭素イオン線のX線に対する生物学的効果比(RBE)は約10であった。照射直後より軸索の細小化とシナプス形状が変化が認められ、これらの変化はアクチン・フィラメントの脱分極が主たる原因であると推測された。2)肺がん細胞における、急性極低酸素条件(0.1mmHg以下、1時間)での酸素効果比(OER)は約2.7で、慢性極低酸素条件(同、24時間以上)におけるOERは約2.6であった。mTOR抑制剤の併用によりX線のOERは1.1に低下したが、炭素イオン線では、mTORの併用による変化は認められなかった。3)発達期のラット小脳培養組織において、小脳組織の形態を経時的に観察したところ、炭素線による影響が同線量のX線の効果に比べ約1.4倍大きかった。
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