研究概要 |
本研究では特に肝癌に着目してインターフェロン-α(IFN-α)耐性を制御するmicroRNAについて検討した.肝癌細胞株PLC/ PRF/ 5(PLC-P),そのIFN-α耐性クローン(PLC-Rs ; PLC-R1,-R2,-R3)を用いたmiRNAマイクロアレイから抽出されたmiR-146aは,定量的PCRにてPLC-RsにおいてPLC-Pよりも有意に発現が高いことが示された.リポフェクション法によるmiRNAの発現増強/発現抑制,遺伝子ノックダウンの実験からmiR-146aがSMAD4を標的としてIFN-α感受性を低下さることをが明らかにした.肝癌患者に対するIFN-αベースの治療においてmiR-146aは効果予測や治療ツールとして有用である可能性が示唆された
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