研究概要 |
新たな術前センチネルリンパ節(SN)同定法として,経気管支水溶性造影剤注入によるCTリンパ管造影(CTLG)を開発した。臨床病期I期非小細胞肺癌21例にCTLGを行った。21例全てで目的気管支へ到達し,腫瘍を含む亜区域末梢肺へ造影剤の注入が可能であった。CTLGに起因する有害事象は認めなかった。SNは20例で同定でき(同定率95. 2%), SN個数は平均1. 7個(1-4)であった。リンパ節転移陽性症例2例において,転移リンパ節はいずれもSNに含まれていた。CTLGは安全に行うことができる術前SN同定法である。
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