研究課題
若手研究(B)
ラットの cranial window model を用いた研究結果から、sphingosylphosphorylcholine (SPC)-Rho-kinase 系が引き起こす脳血管攣縮は血清コレステロール値だけではなく血管平滑筋細胞内の総コレステロール濃度によって制御されていることが判明した。また、脳血管培養細胞を用いた研究結果から、本研究で用いたコレステロール除去刺激による血管平滑筋細胞内のコレステロールと血管平滑筋細胞膜におけるラフトの減少が確認された。以上の結果から、血管平滑筋の総コレステロール濃度の上昇がラフトの形成を誘導し、脳血管の攣縮機構を制御している可能性が示唆された。本研究結果は、脳血管攣縮発症の予測や予防的治療に強く貢献し、臨床的にも極めて大きな意義を有すると思われた。
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Stroke
巻: 42(3)
脳血管攣縮
巻: 26巻 ページ: 79-81
巻: 26 ページ: 79-81