研究課題
若手研究(B)
ヒトMMP2遺伝子変異は、多関節の関節破壊と骨粗鬆症を呈する多中心性骨溶解症を生じる。ムチランス型の関節リウマチに類似した病態が、プロテアーゼの不活性型変異で生じることは興味深いが、その分子機序については、全く明らかとなっていない。関節炎および骨吸収を生じる新たな病態機序の解明は、関節リウマチや骨粗鬆症の新たな治療法の開発へつながる可能性があり、臨床的にも極めて重要な課題である。骨溶解症の動物モデルの作成を行うべく、特殊な条件の下で変異型MMP2が発現する遺伝子改変マウスを作成し、安定的に繁殖させた。生体内のさまざまな組織に変異型MMP2を発現させ、その機能を解析することが可能となった。