研究課題
若手研究(B)
グアニル酸シクロヒドロラーゼ1酵素(GCH1)はテトラヒドロビオプテリン(BH4)生合成経路の制限酵素であり、痛みの神経伝導に関与する調整物質の生成を制御する重要な制御因子でもある。近年の研究によりGCH1は疼痛の新しい制御因子であることが明らかになった。今回、我々は神経傷害痛のモデルラットとコリンアゴニストを投与した無処置ラットのDRG内におけるBH4の機能について研究した。実験結果からコリン作動性のシステムとBH4代謝との相互作用により、痛覚が低下することが明らかになった。この結果より、GCH1阻害薬による鎮痛効果の発現にGCH1の調節タンパク(GFRP)発現の増加が関与することが示唆された。
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