研究課題
若手研究(B)
本邦における急性中耳炎患児より分離された肺炎球菌の薬剤感受性および血清型分布について検討した。中耳貯留液および鼻咽腔から通常の臨床細菌学的手法により肺炎球菌を分離同定した後に、血清型特異的PCR法および抗血清による莢膜膨化反応により血清型を分離同定した。急性中耳炎患児の中耳貯留液より分離された肺炎球菌を用いた実験では、主な血清型としては19F型が19. 4%、23F型が14. 9%、14型が11. 4%、6B型が11. 4%、6A型が9. 1%、3型が9. 1%であった。肺炎球菌ワクチン7価(7-PCV)、10価(11-PCV)、13価蛋白結合型ワクチン(13-PCV)および23価莢膜多糖体ワクチン(PPV)の肺炎球菌カバー率は、それぞれ7-PCVが60. 6%、11-PCVが61. 7%、13-PCVが82. 9%、PPVが82. 9%であった。
すべて 2008
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小児科臨床
巻: Vol.61 N0. 11 ページ: 2221-2232