研究課題/領域番号 |
22791668
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
岩尾 圭一郎 佐賀大学, 医学部, 助教 (30549118)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 緑内障 / 糖鎖 / ヘパリン / TGF |
研究概要 |
Sprague-Dawleyラット眼より結膜下結合組織(テノン嚢下組織)を単離・採取し、FBS含有DMEM:F12培地下において、プライマリーカルチャーを行った。継代により充分な培養細胞を得た後、組織瘢痕形成に関与するヘパリン結合性増殖因子の代表であるTGF-β1について、ヘパリンへの分子間相互作用によりその作用が修飾されうるかどうかin vitroでの細胞応答性の検証を開始した。まず培養細胞を1%BSA含有DMEM:F12培地で16時間培養後、1)基準培地であるDMEM:F12のみ、2)DMEM:F12+TGF-β1、3)DMEM:F12+ヘパリン、4)DMEM:F12+TGF-β1+ヘパリンの4条件下で37℃・90分間培養し、セルライセートを回収した。さらに十分なタンパク量を回収したのち、適切なインキュベート時間の設定を行ったうえで、TGF-β1の下流のシグナルであるSmad2のリン酸化の状態について、Western Blot法により確認する。さらに細胞増殖アッセイや細胞外マトリックスの産生能、スクラッチテストによる培養細胞の遊走能、マトリックス収縮能がどのように変化するのかを評価する。並行して、Sprague-Dawleyラットを用いた緑内障手術モデル眼により、in vivoでの瘢痕抑制効果も検証する予定である。 また、将来的に治療のターゲットになりうる難治緑内障に関しての検討も行った。その代表的疾患の一つであるぶどう膜炎続発緑内障について手術予後やリスク因子を算出し、学会発表を行い、国際学術誌に現在投稿中である。
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