研究概要 |
立体映像技術を用いた視機能訓練法・装置を開発し,小児の弱視,斜視患者の視機能訓練効果検討した。本訓練法は立体(3D)ディスプレイを用いることで患者に両眼分離映像を提示し,両眼視下で患眼のみに映像を提示することで患眼における抑制を除去し,小児の弱視,斜視患者の視機能を回復に導くことを目的とする。本研究では訓練に同意の得られた小児の弱視患者2例,間欠性外斜視患者13例に実施された。弱視患者2名において訓練効果を認められ,訓練後に視力1.0以上の良好な視力を獲得した。間欠性外斜視患者13名のうち10名において訓練効果を認め,眼位の保持が改善した。本視機能訓練法は効果的な小児の弱視・斜視訓練法としての有用性が示唆された。
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