研究概要 |
本研究では,逆根管充填窩洞形成にEr:YAGレーザーまたは超音波を用いた際の垂直性歯根破折の発生の有無,ならび破折抵抗性に及ぼす影響について検討した。単根抜去歯を根管形成および根管充填後,根尖部3mmを切断し,逆根管充填窩洞形成をEr:YAGレーザー照射(ERW)群,注水下超音波(USW)群,非注水下超音波(US)群にて行った。その後万能試験機で破折荷重を測定した。またCCDカメラおよびマイクロCTにて形成前後、破折試験後の破折線の有無、状態を確認した。形成後の破折線数は,USW群(14本)およびUS群(39本)がERW,CNT群(0本)に比較して統計学的に有意に多かった。破折荷重の比較において,ERW群,USW群,CNT群の間には有意差が認められなかった。
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